2015年5月20日水曜日

virtual function(C++)

virtual function(仮想関数)について

継承関係のあるクラスの関数をオーバーライドしたい場合にポリモーフィズム実現のために利用する 仮想関数 だが(実装を持たない場合、純粋仮想関数)、なぜ 仮想関数 を定義したクラスのデストラクタは virtualでなくてはならないのか。

 【復習】
仮想関数

仮想関数テーブル
virtual function table, vtable という隠しメンバ変数を使って実現される。
ある仮想関数を呼び出したとき、実装にはどの関数かを管理するテーブル 
仮想関数テーブルは実行時、コンストラクタで初期化されてデストラクタで破棄されるので、不要な場合はvirtualにしないほうが仮想関数テーブルの分だけメモリ使用量は節約できるし、効率もあがる。

仮想関数を定義したクラスのデストラクタ
仮想関数の利用シーンは、「子クラスのポインタ」を「親クラスのポインタ」にキャストして使って、仮想関数の実装だけ入れ替えるようにして利用(ポリモーフィズム)がほとんどのはずである。

このとき、親クラスのポインタ(実体は子クラス)に対して delete した際、親クラスのデストラクタがvirtualでない場合、子クラスのデストラクタが呼ばれず、メモリリークが発生する。

また、親クラスが暗黙的に作成するデストラクタはvirutalでは無いので、内容がなかったとしても以下のように明示的に宣言すること。
virtual ~ParentClazz() {}

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